Archives of Qfes 1/4
量子芸術祭1/4は、会期を終了しました。
研究者の思い描く量子の世界
量子芸術祭に参加する7組8名の研究者。そのひとりひとりがどのように量子を捉え、
どのような研究を行っているのでしょうか。自らの言葉で語っていただくとともに、
会場に展示されるイラストレーションと写真の一部をご紹介します。
コラム「生活に観る量子」
ARCHIVE CONTENTS_3
ウェビナーアーカイブ
SPECIAL CONTENTS
Qfes library
SCENES FROM THE EXHIBITION & INTERVIEW VIDEO
量子芸術祭1/4 展覧会風景&インタビュー動画
不確実性は無限の可能性
量子物理学の世界観には、0であると同時に1でもあるという意味の重ねあわせがあります。実際のところ、この不確実性が量子コンピュータの特徴である量子並列性(無限の計算能力)をつくると考えられているそうです。研究者が量子論を語るたくさんの特別な言葉は、芸術へのヒントや表現のきっかけを与えてくれます。もしかしたら、不確実性は、私たちが進むべき未来社会の無限の希望を示しているのかもしれません。
この芸術祭では、量子コンピュータ開発に携わる研究者へ個々に光をあてます。会場には、研究者と共にイラストレーターや写真家と打ち合わせて生み出された多くの成果物が、日常の延長のようなポートレートやイラストのモチーフとして展示されます。また、みなさまを研究の世界にお誘いすることを狙い、研究者がつくった日常生活と量子の世界をつなげるユニークなコラムもあります。さらには、期間中は、研究者の方々よりご自身の研究を中心にしたギャラリーツアーや、週末にはこれからの未来社会に向かう子どもたち、ご家族、友人で語り合える時間も設けました。
量子芸術祭が提供するものは、物質世界と人間世界のランデブーです。科学と芸術の2つの接点からたくましい未来創造の因子を次の社会に向けて誕生させることです。是非この芸術祭を通じて、量子がもつ複雑で難解とされる世界観を日常視点とアート感覚でご覧になりませんか?これからの社会を見つめるため、あなただけの視座をつくるために。
2022.12.8(木)
1__ 11:00〜11:40 水野 弘之(日立製作所)
2__ 14:00〜14:40 宇津木 健(日立製作所)
2022.12.9(金)
1__ 14:00〜14:40 米田 淳(東京工業大学)
EVENT_1
ギャラリーツアー / Gallery Tour
毎日、合計10回会期中に行われます。
※コロナウイルス感染症対策のため、参加方法が異なる場合がございますので、あらかじめご了解ください。
ギャラリーツアーは、終了しました。
2022.12.10(土)
1__ 11:00〜11:40 田中 咲(日立製作所)
2__ 15:00〜15:40 土屋 龍太(日立製作所)
2022.12.11(日)
1__ 11:00〜11:40 岡山 将也(一般社団法人 量子技術による新産業創出協議会)
2__ 15:00〜15:40 宇津木 健(日立製作所)
2022.12.12(月)
1__ 11:00〜11:40 溝口 来成(東京工業大学)
2022.12.13(火)
1__ 11:00〜11:40 白澤 貴司(日立製作所)
2__ 14:00〜14:40 田中 咲(日立製作所)
EVENT_2
サウンディング / Sounding
●12月8日(木)12:00〜13:00
会場でアーティストが行うサウンディング (その場でリアルタイムに音を鳴らす行為)に立ち会っていただけます。
※上記日程以外は、レコーディングした音が再生されます。
イベントは、終了しました。
瀬藤 康嗣
幼少期よりチェロ演奏を始め、慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻を卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科に進学、メディアアート作品やインスタレーションの制作を始める。現在は鎌倉を拠点にアーティスト・コレクティブROOT CULTUREの代表を務めながら、音を媒介とした活動を国内外で行っている。フェリス女学院大学音楽学部准教授。
ウェビナーは、終了しました。
WEBINAR_1
ドミニク・チェン
情報学研究者
1981年生まれ。博士(学際情報学)。
NTT InterCommunication Center[ICC]研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文学学術院教授。テクノロジーと人間、そして自然存在の関係性を研究している。主な著書に『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)など。
森 旭彦
サイエンスライター
サイエンスと人間性の相互作用や衝突に関する社会評論をWIRED日本版などに寄稿。ロンドン芸術大学大学院にてメディアスタディーズ(修士)を学ぶ。大学院在学中にBBCのジャーナリストらとともに行ったプロジェクト『COVID-19インフォデミックにおけるサイエンスジャーナリズム、その課題と進化』が、国内外のメディアで取り上げられる。
久納 鏡子
アーティスト・アルスエレクトロニカ アンバサダー
インタラクティブアート分野における作品を手がける一方、公共・商業空間での展示演出、展覧会キュレーション、大学や企業との研究プロジェクトなど幅広く活動。作品はポンピドゥセンター(フランス)、SIGGRAPH(アメリカ)、文化庁メディア芸術祭など国内外で発表。東京都写真美術館(日本)に所蔵。
WEBINAR_2
未来のゲームはどう変わっていくのか:量子と空間をイメージする50分
●12月21日(水) 12:00 ~12:50
水口 哲也
エンハンス代表・シナスタジアラボ主宰
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(Keio Media Design)特任教授。2001年、映像と音楽、そして振動を融合させたゲーム『Rez』を発表。その後、『Rez』のVR拡張版である『Rez Infinite』(2016)、テトリスの共感覚+VR拡張版『Tetris Effect』(2018)、共感覚体験装置『シナスタジアX1 – 2.44』(2019)等を発表。 米国The Game
Award 2017最優秀VR賞受賞(Rez Infinite)。
水野 弘之
日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ
主管研究長 兼 日立京大ラボ長
1993年大阪大学大学院卒。同年日立製作所入社。2002年から2003年まで米国Stanford大客員研究員。低電力マイコン回路、CMOS Annealing Machine、Emotional Intelligence、Cyber Human Systemsなど研究牽引。2020年にムーンショット型研究開発事業にてシリコン量子コンピュータ研究開発のプログラムマネージャー就任。工学博士。米国電気電子学会(IEEE)フェロー。
新 清士
株式会社HIKKY PRチームリーダー
デジタルハリウッド大学院教授
世界最大規模のメタバースイベント「バーチャルマーケット(Vket)」で知られるHIKKY所属。VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。著書に2022年8月刊行の『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。ASCII.jpにて「新清士のメタバース・プレゼンス」を連載中。
藤原 大
クリエイティブディレクター・デザイナー
2008年株式会社DAIFUJIWARAを設立し、湘南に事務所を構える。コーポレイト(企業)、アカデミック(教育)、リージョン(地域)の3つのエリアをフィールドに、多岐にわたる創作活動を続ける。独自の視点を生かし、企業のオープンイノベーションにおける牽引役としても知られている。国内外での講演やプロジェクトなど数多く実施。
量子芸術祭 Quantum Art Festival 1/4 について
研究者
一般社団法人 量子技術による新産業創出協議会(https://qstar.jp/about):山口 尭史(株式会社日立総合計画研究所)/岡山 将也(株式会社日立コンサルティング)
国立大学法人 東京工業大学:米田 淳/溝口 来成
株式会社日立製作所:土屋 龍太/田中 咲/宇津木 健/白澤 貴司
量子芸術祭実行委員会
実行委員長 : 水野 弘之 総合監督 : 藤原 大 編集 : 谷口 真佐子/森 旭彦/塚田 有那