
量子芸術祭 2/4
2023.12.4–7
2023.12.7–9
ONLINE EVENTS
LIGHT BOX ATELIER
不確実性は無限の可能性
第2章
近い将来、私たちの生活を大きく変えるテクノロジーを生み出すことが期待される量子論。しかし、複雑で難解な量子の世界を、身近に感じることは容易ではありません。
量子芸術祭は、量子の世界を科学と芸術の2つの分野で繫ぎ、科学と芸術の対話を生み出すことによって、ともに未来を考えようと、4回シリーズで企画された芸術祭です。2回目にあたる量子芸術祭2/4は、4回のオンラインイベントと量子コンピュータ研究とアートを結んだ作品展示で構成されます。シリーズ完結時に全体像が浮かび上がることを目指す量子芸術祭は、今回の開催でその半分が明らかになります。未来の社会に量子コンピュータ技術がどのように影響するのか̶̶̶その一端を実験的なプロジェクトを通して調査・研究する試みと、その展示を通して、未来社会の可能性を感じていただけるでしょう。研究者にとっても、芸術祭の実施は研究活動に創造的な刺激をもたらします。本芸術祭は、科学と芸術の双方向から量子技術の現在を体験し、未来を考えるためのいきいきとした機会となることを目指します。
ABOUT
量子芸術祭2/4 開催概要
オンラインでは、量子とアート、色、香りがどのように関係づけられるのかについて対話を重ねます。展覧会は4部構成で、国内外の研究者の紹介、量子技術の社会実装表現の取り組み、量子技術を使ったアートと社会の接点、それぞれを作品として展示します。
ONLINE
EVENT
オンラインイベント
量子コンピュータアートの、新たな表現の地平
久保田晃弘(アーティスト)+森旭彦(サイエンスライター)
12/4Mon. 12:00–13:00
量子と色:色がつくる未来の生活
高椋章太(QunaSys)+小泉英明(脳科学者、物理学者、日立製作所名誉フェロー)
モデレーター:白澤貴司(日立製作所 研究開発グループ デザインセンタ デザイナー)
12/5Tue. 12:00–13:00
長谷川愛さんが尋ねる量子コンピュータの面白さ
長谷川愛(アーティスト、デザイナー)+富田隆文(自然科学研究機構分子科学研究所助教)
モデレーター:藤原 大(クリエイティブディレクター)
12/6Wed. 12:00–13:00
量子と香り
東原和成(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)+上田麻希(アーティスト)
+水野弘之(日立製作所研究開発グループ基礎研究センタ主管研究長兼日立京大ラボ長)
モデレーター:藤原 大(クリエイティブディレクター)
12/7Thu. 17:00–18:00
EXHIBITION
展覧会
会場
LIGHT BOX ATELIER
〒107-0062 東京都港区南青山6-13-1 IDEALビル2F
12月7日(木)〜9日(土)
11:00〜18:00(12月7日は16:00〜18:00)
入場無料
展示構成について
PROJECT 1
国内の量子コンピュータ技術の研究者とアーティストが対話し、作品を制作
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藤井啓祐(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)+クツザワコロリ(アーティスト、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科)
富田隆文(自然科学研究機構分子科学研究所助教)+富永泰紀(アーティスト、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科)
PROJECT 2
海外の量子コンピュータ技術の研究者とアーティストが対話し、作品を制作
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ノーマン・メティック(日立ヨーロッパ UK-ERD ケンブリッジ・ラボラトリー)+富永泰紀(アーティスト、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科)
PROJECT 3
サイエンスとアートを融合させ、社会課題に挑むR&Dプロジェクト
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「量子と富山のおりん/デジタル遺言を通じた未来社会の展望」
藤原大(クリエイティブディレクター)
協力:桐山登士樹、柴草朋美、富山県総合デザインセンター
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「量子と香り インスタレーションバージョン」
東原和成(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)+上田麻希(アーティスト)+三浦武明(蒸留家、フライングサーカス代表)
PROJECT 4
飛躍的な進化を遂げる人工知能(AI)に、人間はどのように対処していくのか――人間の知性および創造性とAIの関係を創造的・批判的に検証するプロジェクト「アーティフィシャル・アドバイザリー」が量子芸術祭に参加する。今回の展示では、AIが生成した「量子コンピュータがある未来の社会」を作品を通して観客に提示する。描かれたその未来像をめぐって、さまざまな思考と議論が巻き起こるであろう野心的な探究である。この作品の形態は私たちの身近にあるものだが、それが何なのか、ぜひ来場して確かめていただきたい。
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「アーティフィシャル・アドバイザリー 人工的な勧告―露骨な内容」
森旭彦(サイエンスライター)
協力:一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)